Fourteen

イラストのお店

ポップアート

迷惑メールがたくさん来て、うんざりです。

 

最近テレビで、うまいぼうに仏さまの顔を彫るとか、

バナナに針で絵を描くとか、そんなん見たんですけど、

で、それがアートと位置づけられているので、さすがにそれは

アートのハードルが低すぎないかと、思いました。

 

キース・へリングが好きです。

ポップアートが出てきた時代の代表的なアーティストです。

地下鉄の壁のポスターを貼るスペースが、なにも貼られずにあいていると、

そこに絵を描き、しょっちゅう逮捕されていたらしい。

彼の作品は、ポストカードになるとちっちゃいけど、実際は工事現場などで

よく見るビニールシートにペンキで描かれているので、でっかいです。

垂れるペンキもそのままに、大きいビニールシートがみっちりと絵で

覆われている。

アートって、崇高なものだとか、作品から作者の意図を感じなきゃいけない、

みたいな、そんな高いハードルを、大衆のもの(ポピュラー)にまで下げた、

キース・へリングを含めたポップアートの人たち。

偉大なる功績だと思います。

キース・へリングの絵、見てると純粋に楽しいもん。

それでいいんだ。

 

でも、うまいぼうとかバナナとかは・・・

しかも食べたら作品として完結するそうです。

そんなん、アートじゃない。

アートは残らなきゃいけない。

アーティストが死んだあとも、ずっとずっとその先も、残っていなきゃいけない。

多くの人が、見なきゃいけない、実物を。

画像ではない、実物を。

キース・へリングのビニールシートの作品をなまで見たときは、圧倒されました。

心を打たれました。

もっと、生きて、作品を残してほしかった。

 

今日の1曲:Daydream Believer /  The Monkees

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