ポップアート
迷惑メールがたくさん来て、うんざりです。
最近テレビで、うまいぼうに仏さまの顔を彫るとか、
バナナに針で絵を描くとか、そんなん見たんですけど、
で、それがアートと位置づけられているので、さすがにそれは
アートのハードルが低すぎないかと、思いました。
キース・へリングが好きです。
ポップアートが出てきた時代の代表的なアーティストです。
地下鉄の壁のポスターを貼るスペースが、なにも貼られずにあいていると、
そこに絵を描き、しょっちゅう逮捕されていたらしい。
彼の作品は、ポストカードになるとちっちゃいけど、実際は工事現場などで
よく見るビニールシートにペンキで描かれているので、でっかいです。
垂れるペンキもそのままに、大きいビニールシートがみっちりと絵で
覆われている。
アートって、崇高なものだとか、作品から作者の意図を感じなきゃいけない、
みたいな、そんな高いハードルを、大衆のもの(ポピュラー)にまで下げた、
偉大なる功績だと思います。
キース・へリングの絵、見てると純粋に楽しいもん。
それでいいんだ。
でも、うまいぼうとかバナナとかは・・・
しかも食べたら作品として完結するそうです。
そんなん、アートじゃない。
アートは残らなきゃいけない。
アーティストが死んだあとも、ずっとずっとその先も、残っていなきゃいけない。
多くの人が、見なきゃいけない、実物を。
画像ではない、実物を。
キース・へリングのビニールシートの作品をなまで見たときは、圧倒されました。
心を打たれました。
もっと、生きて、作品を残してほしかった。
今日の1曲:Daydream Believer / The Monkees