ヘンリー・ダーガー
引き続き、女の子です。これ結構気に入ってるなぁ。
最近、ときどきヘンリー・ダーガーのことを考えるのです。
詳しいことは忘れてしまったけど、たぶん少年期くらいから特異な環境で育って、もともと頭は良かったんだろうけれど環境のせいでおかしくなってしまった・・・そんな人。
作品が世に出たのは死後。好意で部屋に住まわせてあげていた大家さんが見つけたんだったと思う。彼はおそらく女の人を知らずに死んだ。彼が描いた女の子には、あるはずのないものがついてる。彼はおそらく、人というものをほとんど知らずに死んだ。人とほとんど交わることなく、死んだのだと思う。
彼の作品は彼の心の中の世界そのもので、とても愛くるしい。架空の女の子だけの国があって、彼女たちを守る生き物もいる。彼の作品が世に出て、本当によかった。おかげで、自分を惹きつける魅力あるものを見ることが出来た。彼が創りあげたものはすごいよ。追いつきたいなんて思わないけど、自分の感性の低さ、自分のレベルの低さ、自分なんてこんなもんだわなぁ、と思わされる、そんな対象のひとつではある。
でも、悲しくなるんだよね。自分が幸せか不幸かを決めるのは自分であるように、ヘンリー・ダーガーが幸せか不幸であったかなんて、本人にしかわからない。
でも、悲しくなる。人の一生って、なんなんだ。
今日の1曲:宿はなし / くるり